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高齢妊娠・出産を考える2 [高齢妊娠・出産]

近年の妊娠、出産事情の傾向である高齢妊娠・出産について
読売新聞「医療ルネサンス」よりご紹介します。

----読売新聞2011/5/18朝刊より転載-----------------

高齢妊娠・出産

『障害の可能性 検査で把握』


東京都練馬区の会社員B子さん(40)は、2010年末に
妊娠がわかってから、子供の障害の可能性が気になっていた。

40歳を過ぎて出産した知人で、子供が障害を持って生まれた人が
何人かいたからだ。11年3月、国立成育医療研究センターの
主治医に紹介され、同センターの「産科遺伝外来」を夫(41)と
一緒に受診した。

周産期診療部長(臨床遺伝専門医)の左合治彦さんによると、
一般に赤ちゃんの2~3%が先天的な病気や障害を持って生まれる。
なかでもダウン症などの染色体の病気は、母親の年齢が高いほど
多い。母親が35歳で0.5%、38歳だと約1%、41歳だと
約2%と増える。

ダウン症などの特定の病気の確率は、母親の血液検査で調べる方法が
ある。

確実な診断には、おなかから針を刺し、羊水を採取して調べる検査が
必要だ。検査には破水や出血、感染で、流産や死産する危険性が
0.5%ある。

羊水検査は妊娠16~20週に行なうことが多く、異常が見つかれば
人工妊娠中絶を選ぶケースもある。ただしこの検査で仮にダウン症と
わかっても、将来の精神的な発達や心臓などの合併症の程度はわからない。

B子さん夫婦はじっくり話し合い、どんな異常があっても生み育てる
ことに決めた。産むならば、どの検査も受けない選択もあるかもしれない
けれど、「妊娠中に自分自身の確率を知る意義はある」と考えた。
確率が高いと思えば、自分たちなりに、育てる覚悟を決め、準備も
出来るだろうというわけだ。

血液検査を受け、2週間後に結果を聞いた。ダウン症の確率は52分の1で
出産時の年齢(41歳)の平均(82分の1)よりは高かった。
羊水検査は、「子供に危険を与える検査はやらない」との考えから、
受けないことを決めていた。「52人のうち51人は正常と考えれば、
思ったより高くはないな、と受け止めました」と話す。

左合さんの調査では、これらの検査を受けるのは妊婦全体の2、3%で、
高齢を理由とした受診が多い。

英国ではすべての妊婦に対し、同意の上、血液検査と超音波検査を行い、
必要ならば羊水検査を行う。米国でも産婦人科学会が同様の指針を示している。

これに対し日本では、医療機関によって、妊婦にどう説明するかはまちまちだ。
左合さんは、「相談支援ができる専門家も不足している」と指摘する。

----------------転載ここまで-------------------------------------------


高齢になれば、出産のリスクもこのように高くなります。

その意味では、できるだけ若い時に妊娠、出産されることが理想ですが、
もし、妊娠そのものがうまくいかず、年齢が高くなったとしても、

体の状態を健康状態に整え、子宮、卵巣年齢を若返らせることで
自然妊娠の確率が高くなりますし、健康で元気な赤ちゃんを産める確率が
高くなります。

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