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高齢妊娠・出産を考える4 [高齢妊娠・出産]

近年の妊娠、出産事情の傾向である高齢妊娠・出産について
読売新聞「医療ルネサンス」よりご紹介します。

----読売新聞2011/5/20朝刊より転載-------------------------

高齢妊娠・出産

『健康管理 より重要に』

高齢妊娠・出産について、愛育病院院長の中林正雄さんに聞きました。

―何歳から高齢妊娠・出産と呼ぶのですか

明確な定義はありません。初産の場合は、WHO(世界保健機構)が
「35歳以上」を高齢初産としています。

―初産だと危険性が高いのでしょうか

年をとると、産道が硬くなり、子宮口も開きにくくなり、難産に
なりやすいです。出産経験があれば、その心配は減ります。

―出産経験があれば関係ないですか

いいえ。年齢が高いと卵子が老化して、妊娠しにくくなったり、
妊娠しても流産しやすかったり、子どもに先天的な異常がある割合が
増えます。

持病のある妊婦も増えます。代表的なのは、高血圧や高脂血症、肥満
糖尿病などの生活習慣病、子宮筋腫など婦人科の病気です。
妊娠や出産に伴い、異常が起こりやすくなります。

―命に関わりますか

どんな病気かで違いますが、妊産婦死亡率(妊娠中から産後42日未満
の母体死亡率)をみると、25~29歳は10万人あたり1.3人ですが
30歳~34歳は3.5人、35歳~39歳は5.5人、40歳以上は
21.8人と増えます。妊産婦死亡率は減ったとはいえ、
年齢が高いほど増える事実は変わりません。

―どんな環境で出産するのが望ましいですか

妊婦の健康状態は個人差があります。厚生労働省研究班で、自分の妊娠
出産リスクを確認し、どんな施設での出産が望ましいかがわかる
自己評価表を作りました。愛育病院のホームページで見る事ができます。
→http://www.aiiku.net/img/riskA.pdf

―何歳までの出産が理想でしょうか

私たちは妊婦さんの年齢に関係なく「おめでとう、一緒に頑張りましょう」
という気持ちで接しています。医学的な視点だけでみれば、35歳までに
産み終えるのが理想ですが、現実にはそうもいきません。愛育病院でも、
出産年齢の平均は34歳(2010年)です。

―いつか産みたいと、と希望する女性が心がけることはありますか

妊娠・出産の可能性は年齢とともに低下するということを覚えておいて
ください。基本的な知識がないままに出産を先延ばしにし、後悔する
女性もいます。

健康管理も重要です。体力をつける、太りすぎ、痩せすぎを避ける、
子宮筋腫や子宮頸がん、生活習慣病の検診も受けましょう。

社会も変わらなければいけません。女性が妊娠・出産しやすい、産後も
働きやすい職場を作る必要があります。(中島久美子)

-------転載ここまで----------------------------------------------




健康に気を付け、若々しい体を作っておくことが、いかに妊娠・出産に
大切であるかご理解いただけると思います。

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